敷地は名古屋市と豊田市の中間に位置し、閑静な住宅地に建つ若い夫婦のための家。
玄関に入ると2階LDKへとつながる一直線の光の降り注ぐ明るい階段と、寝室につながる落ち着いた雰囲気の廊下が対称的に視界に飛び込でくる。玄関でパプリックとプライベートが分けられ、しっかりゾーニングされたプランになっている。
第一種低層住居専用地域に属し面積制限が厳しく、クライアントの希望する空間を確保するために、ステップフロアで建物を構成している。ステップフロアにすることで、中二階に広々とした納戸空間を法律の面積緩和を利用して設けている。2階もそのレベル差を生かし空間をわけている。途切れることなくひとつなぎで空間がつながっていく事で躍動感が生まれると共に、各ゾーンでの差異が生活のシーンに合わせて落ち着きの得られる場になっている。また、空間のずれを使い本棚や愛犬のためのゲージスペースも確保している。
敷地の法規的な制限が厳しい中、ステップを利用しシンプルに空間を構成することで光と風の通る豊かな空間と抜群の収納量を確保した住宅ができ上がった。