姫路市の北部に建つ若い夫婦と子供たちの家。
敷地に対して平屋のボリュームをコの字型に配置することにより、北・西側の道路に面する外壁面は閉じてプライバシーを守りつつ、中庭に面する南・東面には大きな窓を取り、明るく風の通る開放的な空間になっている。
各部屋を個室として細かく区切るのでなく、廊下をなくしゆるやかにつなげていくことで視線が通り､広々とした内部空間を実現している。その中でリビングや書斎の床の高さを少しあげてレベル差をつけたり、190センチという高さの壁（上部は開いているのだが、視線は通らない壁）で間仕切ることにより落ち着いた『個』の場所も同時に生まれている。
個室にこもるのでなく常に家族という集合体を感じながら、それでいて家族の個性やプライベートな時間が愉める場所のある、あたたかい家となっている。

所在地

兵庫県姫路市

用途

専用住宅

構造

木造在来工法

規模

平屋建て

敷地面積

328.32㎡（99.31坪）

建築面積

102.72㎡ (31.07坪)

延床面積

95.16㎡（28.98坪）

竣工

2010年11月

写真

太田拓実