兵庫県加古川市に建つちいさな店舗兼事務所。
自宅の横の敷地に自ら経営するお店を建設するということで、自宅建物との距離感が重要なテーマだった。
既存建物に向けて開くように大きな窓と深い軒を設け、建物間のスペースを広々としたデッキでつなぐ。周りの建物をカットするように高めの板塀を設置することで、視線を気にすることのない憩いのデッキテラスができあがる。晴れたすがすがしい日には従業員とピクニック気分でランチをしたり、休日には家族のスペースとして趣味のバーベキューを行う予定である。
建物自体のプランは二つの部屋（店舗、事務所）と水まわりという最小限の構成ではあるが、贅沢な外部空間を取り込むことで室内にいても広々と感じ、落ち着いたすがすがしい空間となっている。
ランドスケープの完成により既存建物にも新たな付加価値を生み出し、二つの建物がもともとそこにあったかのように呼応し合い、明るく、気持ちの良い心躍る空間として生まれ変わった。

所在地

兵庫県加古川市

用途

店舗・事務所

構造

木造在来工法

規模

地上平屋建て

敷地面積

184.70m² (18.37坪)

建築面積

60.75m² (41.14坪)

延床面積

53.28m² (16.11坪)

竣工

2016年2月

写真

冨田 英次