Sh house

吹田市中心部の密集した住宅地に建つ、若い夫婦と幼い子供たちの家。
19坪弱という小さな敷地に対して家族4人が快適に過ごせるようにと、コストを抑えつつ最大限のボリュームを確保し、光と風を効率よく取り入れることがテーマになった。
各階廊下を省いたシンプルな間取りの三層構造にし、それらをシンボルでもあるらせん階段でつなぐことにした。
2階はLDKをワンルームで構成、空間を拡張するように跳ね出した広めのデッキバルコニーが続く。バルコニーの壁を高く立ち上げることで外からの視線をカットし、落ち着いた半屋外空間として家族の憩いの場がプラスされている。
3階も幼い子供たちが遊びまわれるように広々とした空間を保ちつつ、今後は成長に合わせて間仕切りを設ける予定になっている。また、小屋裏空間を利用してロフトをつくり、収納スペースも豊富に準備されている。
狭小地でありながら、無駄なスペースを省きつつ目一杯空間を利用し、アクセントを加えることで単調にならず、ゆったりとした光と風の通る素敵な家が出来上がった。

所在地
大阪府吹田市幸町
用途
専用住宅
構造
木造
規模
地上3階建て
敷地面積
61.86m² (18.71坪)
建築面積
35.20m² (10.64坪)
延床面積
91.74m² (29.94坪)  1階 25.24m²  2階 33.00m²  3階 33.00m²
竣工
2014年10月
写真
笹倉 洋平